今日は3月最終日。
今月もこれまでに2回しか記事をかけませんでした。そして、巡音ルカ発売からもうすぐ2週間が経とうとしています。
2015年に入ってからのボカロ関係のニュースを幾つか取り上げます。
新ボカロ発売
VOCALOID4 結月ゆかり
当サイトでも何度か取り上げていましたが、VOCALOID4 結月ゆかりがルカV4X発売日の前日、3月18日に発売されました。
デモソングも公開されています。
体験版も公開されています。気になる人は使ってみて下さい(※VOCALOID4 Editor、VOCALOID 4 Editor for Cubase、Piapro Studioのいずれかが必要です)。私も体験版を使ってみていいなと思いましたが、今月は出費が多いので購入していません。
発売から約2週間経って動画増えてきました。体験版使用を含むおすすめ曲を紹介してみます。
この2曲は、上記のデモソングのフルバージョンです。特に凛(パワー系DB)の登場によりテクノにも合うようになりました。
穏(ウィスパー系DB)、純(V3版と同じ声のDB)、凛の3つのDBで歌い分けをしています。1番のサビ前では穏、1番のサビでは純、最後のサビ前からは凛の声がよくわかると思います。3つのDBの声はかなり違うのですが、クロスシンセシスを利用しているので自然につながっています。
シグナルPのおよそ3年ぶりの新曲。ゆかりさんはこのような性格がハマるのか?
穏でいいと思った曲です。
神無月PのVSQXを使用。
前述の通り、ルカV4Xと発売日が1日違いになってしまったのですが、体験版使用動画投稿がルカV4Xよりも少なかったです。やはりPiapro Studioが付属していたルカV4Xに比べて、当初はエディタの体験版がなかったことが影響しているのでしょうか。
また、私の印象としては、製品版と全く同一の体験版(ルカV4Xの体験版はデモ用の特別版)が配布され、事実上発売前に誰でもゆかりV4を使うことができたせいか、発売日も盛り上がらなかったような気がします。
ともあれ、ゆかりさんの今後に期待します。
CYBER DIVA
VY1V4に次ぐV4ライブラリはルカV4XでもゆかりV4でもなく、ヤマハから突如発表された英語の女声「CYBER DIVA」でした。ヤマハ初の英語ライブラリでもあり、初のアメリカ英語ライブラリでもあります。
製品情報はこちら。
VOCALOID™ / VOCALOID4 Library CYBER DIVA | ボーカロイド4 歌声ライブラリ CYBER DIVA
デモソングは5曲あるのですが、一番好きなこの曲を貼っておきます。
歌声を聴いた時、私は真っ先に「アメリカ版VY1」と思いました。この容姿ではニコ動受けは難しく、むしろ海外P受けを狙っているのでしょう。デモソングを聴いて分かる通り、テクノやダンスミュージックに合う声です。
海外ではダウンロード販売のみ、日本ではパッケージ販売も行われています。ただ、日本で英語のみのライブラリが売れるかどうか疑問。海外需要がメインなら、日本もダウンロード版のみで良かった気がします。
ボカロネットの会員向けに、ボカロエディタやVY1V4と共に体験版配布が行われていますので、興味のある人は試してみては。
心華(シンファ)
台湾初のボカロライブラリ、中国のVOCANESE(旧VOCALOID CHINA)に次ぐ中国語ライブラリです。ただし、V4ではなくV3で、企画は日本の会社のようです。
公式サイトはこちら。
台灣VOCALOID虛擬歌手首頁 | 來、奏出屬於自己的旋律吧!
基本資料によると、設定は以下のようです。
- 姓名:心華(シンファ)
- 年齢:16歳(女子高生)
- 音域:G#2-E4
- 言語:中国語
- テンポ:60-200BPM
私は中国語が読めないのでこれ以上の情報は分かりませんが、興味のある人は調べて見てはいかがでしょうか。
VOCALOID4 がくっぽいど
インターネット社初のV4ライブラリは意外にも今日突然発表されたV4版がくっぽいどでした。V4初の日本語男声でもあります。
公式サイトはこちら。
DB構成はV3と同じく、NATIVE、POWER、WHISPER。発売日は2014年4月30日で、3DB全て入ったコンプリート版、単体・コンプリートともにスターターパックも用意され、優待販売もあります。
現時点ではデモソングは用意されていませんが、グロウルありとなしのサンプル音声が各DBごとに公開されています。従来製品の違いを見せるのはうまいと思います。V3版を既に持っているユーザーにとって買いかどうかはグロウル機能が魅力的に思えるかによりますな。
なお、同社のGUMIもV4化が予定されていますが、その際はNativeとEnglishを含めたコンプリート版を販売してほしいと思います。6DBともなると値段がとんでもないことになりそうですが…。
CeVIO
次は、VOCALOIDとは別の歌声合成エンジンであるCeVIOについてです。CeVIOはトークもソングも感情豊かにこなせるのが特徴です。去年は大きな動きがありませんでしたが、今年に入ってから次々とライブラリが登場しています。
CeVIOに関しては、こちらのまとめも参考になると思います。
【備忘録】CeVIOの関連情報まとめ。 | VOCALOID Link
ONE -ARIA ON THE PLANETES-
IAの3周年記念パーティーでCeVIOトークライブラリ「ONE(オネ)」が発表されました。IAのV4化か新DBや新ボカロを期待していた私にとっては期待はずれでしたが…。
公式サイトはこちら。
ONE -ARIA ON THE PLANETES-|CeVIO|1st PLACE
IAとはまた別キャラのトークボイスだけだったら物足りないなぁって思いましたが、ソングボイスも登場することになりました。これでONEはさとうささらに次いでトークとソングの両方が可能なCeVIOライブラリとなりました。発売日は2015年5月22日で、パッケージ版も販売されるようです。
今後もトークとソングを両方こなせるCeVIOライブラリが増えてほしいと思います。
Color Voice Series
JOYSOUNDから6種類ものCeVIOソングライブラリが出ました。
公式サイトはこちら。
- 赤咲湊(あかさき みなと)…ロック、ポップス、ダンス
- 緑咲香澄(みどりざき かすみ)…バラード、ジャズ、キッズソング
- 銀咲大和(ぎんさき やまと)…演歌、歌謡曲、フォーク
- 金咲小春(きんざき こはる)…演歌、歌謡曲、フォーク
- 白咲優大(しろさき ゆうだい)…バラード、アンビエント、ジャズ
- 黄咲愛里(きさき あいり)…ダンス、ポップス、R&B
今これを書いている時点では、赤咲湊、緑咲香澄、銀咲大和、金咲小春が発売されており、白咲優大と黄咲愛里は4月23日発売予定です。ベクターでのダウンロード販売のみです。
CeVIOに一気にソングボイスが増えたのは嬉しいです。ただ、トークもソングも両対応のキャラクターが増えてほしいなぁって思います。トークとソング両方できるっていうのがCeVIOの売りなのに、現時点でトークもソングも持っているのはさとうささらとONEだけです。
また、ニコ動を見ているとあまり盛り上がってるようには見えないんですよね…。ダウンロード販売のみ、銀咲と金咲の発売日がルカV4Xと同じ3月19日であり、前日に発売されたゆかりV4とルカV4Xの影に隠れてしまったってこと、ユーザー作成のイラストや3Dモデルがないことが影響していると思います。
私は緑咲の声が好みですが、イラストや3Dモデルが少ないので、使いづらいんですよね…。MMDモデルが登場したら少しは盛り上がるかもしれないので期待。
その他ボカロ関連のニュース
VOCALOIDの父 剣持氏が昇進。ただしボカロの開発からは離脱 – Togetterまとめ
2015年1月1日付けで、初期からVOCALOID開発に関わっていた剣持氏が昇進し、ボカロ開発から離れました。VOCALOIDプロジェクトリーダーから「卒業」したと言えましょう。昇進は喜ばしいことであり、同時に今までの功績をたたえ、「おめでとうございます。お疲れ様でした。」と言っておきます。
なお、新リーダーは石川氏が任命され、「ボカロの父」と呼ばれた剣持氏の対して「ボカロの継父」と呼ばれることになったようです。
私としてはVOCALOID Editorを使いやすくしてほしいんですけど…。
複数の女性ボカロキャラが登場するスマホ用ゲームのディザーサイト。なぜかジャンルがアイドル育成・ミステリーアドベンチャーになっています。
私が最初にこれを見た時、りおんしか出ず黒歴史となった「ボーカロイドル」の焼き直しか?と思いました。
現時点では、CUL、kokone、MIZKI(VY1の擬人化、黒髪の少女)、Lily、杏音、鳥音、メルリ、ラピスが第1期メンバーだそうです。ということは第2期以降あるのかな? 第2期メンバーは、Chika、flower、ギャラ子、Mew、りおん、マクネナナ、miki、MAYUと勝手に予想。
Chikaは、CUL、kokone、Lilyと同じくインターネット社のボカロ。GUMIはメジャーすぎて出ないと思う。Mewとりおんがヤマハボカロなのに第1期メンバーではない理由は分からないが、特に出せない理由も思いつかないので第2期メンバーじゃないかと予想。flowerとChikaは発売がゲーム開発に間に合わなかったと考えると納得だから第2期メンバーの可能性が最も高そう。ただ、ギャラ子は個別にタイアップをしている、MAYUはEXIT TUNESのタイアップ用ボカロ、mikiは版権がAHSじゃないからVOCADOLに出るのは難しそうな気もする。
なお、他のAHSボカロでは、東北ずん子も版権(キャラ自体の版権はSSS合同会社)の関係で難しそうだし、AHSが版権を持っているユキちゃんも小学生なので難しそう、ゆかりさんはGUMIほどではないけどメジャーすぎると思う。
ちなみに、今年はエイプリルフールネタをやらない予定です。単に忙しくて準備が間に合わなかっただけ…。