今日は巡音ルカV4Xの発売日。
3月に「ボカロを試してみよう! VOCALOID体験版まとめ」をちょくちょくと更新していたのですが、約1ヵ月半ぶりの新規記事となります。いつか更新しようと思っていましたが、ついに2月は1記事も書かず、発売日が来てしまいました。
この記事では2月以降の新情報(といってもデモソングと体験版が中心)を紹介しようと思います。
悲願のルカ新バージョン
CVシリーズの第3弾としてV2巡音ルカが発売されたのは2009年1月。先発のミクやリン・レンとは違うハスキーな日英バイリンガル・ボーカルです。発売当時は前代未聞の盛り上がりを見せ、名曲も沢山生まれました。
しかし、ミクやリン・レンの追加音源Appendが登場し、ミクやV1の年長組もV3化する中、ルカはAppendも出ず(実際には開発中止)、V2のままで、明らかに見劣りするものでした。日英バインリガルというメリットも、クリプトンのV3ライブラリのほか、GUMIやマクネナナといったバイリンガルのボカロが増え、薄れていきます。
ルカ5周年となる2014年1月、ルカV3(当時の仮称)の開発が発表されます。それでも、開発難航、V4発表、発売延期など発売まで困難な道でした。苦難を乗り越えて、そして今日、2015年3月19日、ようやく巡音ルカV4Xが発売されました。ルカファンとしては6年越しの新バージョンは悲願だったのです。
新たなデモソングが公開!
DTMマガジンのアカウントで投稿されたものも含め、新たにデモソングが3曲公開されています。
以下、私的な意見。
今回はデモの曲数が少ないし、公開が遅かったような気がします。発売日が延期されるほど調整に難航し、またデモ製作者もV4Xの新機能(グロウル、クロスシンセシス、E.V.E.C.)などを使いこなすのに時間がかかったのかもしれません。既に発売されたので公開が遅かったのは仕方がありませんが、発売後もデモの曲数を増やしてほしいと思います。(※デモの公開が遅かったのは同時期に発売された結月ゆかりV4にも言えます。)
体験版が公開中
「ボカロを試してみよう! VOCALOID体験版まとめ」でもお伝えしたとおり、3月5日にルカV4Xの体験版が公開されました。日本語DB「HARD」が収録されており、E.V.E.Cも使用できます。DBが1種類(E.V.E.Cなしを含めDB数としては2)しかないとはいえ、Voice Colorが9種類あります。興味のある方は試してみてはどうでしょうか?
※DLには登録が必要です。また、容量が約5GBあるのでご注意下さい。
おすすめ曲
ルカV4Xで作成された曲を体験版、製品版問わず紹介します。
いずれも原曲作者はゆよゆっぺ氏。
原曲作者はClean Tears氏。
V2ルカとの比較です。使用曲はKEI氏の “Hello Worker” です。
原曲作者はniki氏。シリアさん調教のVY1V4版と比べてみるのもいいかもれません。
原曲作者はotetsu氏。
デモ曲にも使用されましたが、こちらは原曲と同じく日本語歌詞。
こちらはオリジナル曲。作者はEmpathPです。
架空言語の歌詞。英語DB使用。作詞は八白氏、作曲はでっち氏です。
上記デモソングのフルバージョン。作者はDixie Flatline氏です。
ネタ曲ですが、グロウルの使い方が上手い。当サイトはルカ様を応援しています。
インストール時の注意点
私が詰まった点についてメモ。
- パッケージ版でWindows版はDVD3枚組です。最初はディスク1からインストールを開始し、DVDの入れ替えを要求されたら、指定された番号のDVDに入れ替えましょう。
- Mac版はパッケージ版の場合でもダウンロードとなります。ユーザー登録をした後、ダウンロードして下さい。(Macをもっていないので未確認)
- 既にPiapro Studioをインストールしている場合はお使いのDAWを起動してPiapro StudioをアップデートしてからルカV4XのDBをインストールして下さい。DVDに入っているPiapro Studioのインストーラーを実行してもエラーが出てインストール出来ません。
- この記事を書いている時点でPiapro Studioの最新版、v2.0.0.3が公開されています。ルカV4Xを使用する前にアップデートして下さい。
- Piapro Studioをv2.xにアップデートしても、ルカV4X(または将来リリースされるクリプトン製のV4ライブラリ)がインストールされていなければ、V2/V3ライブラリでV4の新機能(クロスシンセシスなど)は使用できません。
ちなみに私はルカV4Xの製品版をまだインストールしていません。システム・プログラム用として使っているSSDの容量が足りないからです…。インストールはゲーム・ボカロDB用のSSDを増設する来週になりそうです…。
今後の予定
ルカV4X発売を伝える記事で気になる記述を発見。
「巡音ルカV4X」紹介 第12回 本日発売開始+日本語デモソング公開のお知らせ – SONICWIREブログ
本ブログエントリーでは、長らく巡音ルカV4Xをご紹介させて頂きましたが、我々は、ルカV4X開発後、引き続きリンレンミクの制作を続けており、本ブログもそれに合わせて不定期で公開させて頂きます。
また、wat氏のTwitterでこのようなTweetも。
オリジナルミクのこの発音が特に好き/嫌いとか、リンレンPowerのこの発音が特に好き/嫌いとか、そういう情報を募集できるように準備してます。好きというのも、ハキハキしていて好きとか、可愛くて好きとか色々理由がありそうですよね…。
— crypton_wat (@vocaloid_cv_cfm) 2015, 3月 18
リン・レンV4X(仮)だけはなくて、ミクV4X(仮)もあるのかな…?