タッチ操作は自然? (Intel CES 2014)

2014年のCESでIntelの幹部が腑に落ちることを言ってくれました。

 Intel、「コンピュータは人を感じられるデバイスへと進化する」 ~ASUS、Dell、Lenovoの試作PCを公開 (PC Watch)

 Intelは、International CESが開催されているLas Vegas市内のホテルで記者会見を行ない、同社が研究開発を続けてきたPerceptual Computing(パーセプチャルコンピューティング、知覚利用したコンピュータの利用環境)関連の製品を、「Intel RealSense(リアルセンス)」のブランド名で、2014年にOEMメーカーの製品などに搭載して展開していくことを明らかにした。既にIntelは、Creative Technologyの3Dカメラを開発者向けなどに販売し、対応アプリケーションの作成を呼びかけているが、2014年にはOEMメーカーの具体的な製品に搭載されることで、実際の利用環境が整うことになる。

(中略)

 「ムーアの法則によりプロセッサの処理能力は大きく進化した、数え方によるとは思うが、人間の脳を超えていると言ってもよい。しかし、コンピュータのセンサーの能力はどうだろうか。30年前とほとんど変わっていないと言っても良い。言ってみれば、コンピュータは目や耳などがない状態と言ってもよい。そのギャップを埋める必要がある」と述べた。

 「ではタッチが正解なのだろうか? そうではないと思う。なぜなら人と人とのコミュニケーションでも、恋人同士は別にしてもずっとタッチしている人はいないだろう。もっと自然なインターフェイスがあるはずだ」と述べ、スマートフォンやタブレットの普及で進んだタッチUIは過渡期のUIに過ぎないのだと指摘した。その上で、今後はより自然なユーザーインターフェイスとして、音声認識、画像認識、ジェスチャーなど、人と人の間で行なわれているようなコミュニケーションの方法が、コンピュータと人間のコミュニケーションになるべきだと述べた。

(後略)

最近猫も杓子も「スマホ、タブレット、タッチ」って騒いでいますよね? 以前マイクロソフトも「2年以内にタッチに対応しないPCは時代遅れになる」と言っていました。

では、あらゆる操作にタッチは適しているのでしょうか? 私はそうは思いません

例えば、長文を入力するときはタッチよりもキーボードを使ったほうが効率的です。音声認識が発達すれば、音声がタッチよりも効率的に入力できるようになるでしょう。

また、タッチよりはマウスのほうが細かいところを指し示しやすいです。

私は「すべてのデバイスがタッチ対応になる」「これからはタッチがUIの主流になる」というのには疑問を持っています。それぞれの用途、デバイスに適したUIがあります。PCではむしろ音声認識やジェスチャーのほうが使いやすいと思いますし、タッチよりも普及するでしょう。

当然ながら、マウスとキーボードも残ると思っています。これらもっとも適している用途もあるからです。

要は、用途によってUIを使い分けるべきと言いたいのです。現に、絵を書く人はタッチやペンタブで絵を描いている人が多いですし、DTMをやっている人は音楽キーボードで打ち込んでいる人も多いでしょう。

究極的には、人間が脳で考えるだけで操作できるコンピューターがほしいです。


もうひとつIntelに関するニュース。マカフィーブランドが終了する予定です。

ジョン・マカフィー氏、「マカフィー」ブランド終了を歓迎 「ずっと懇願してきた」

Intelがセキュリティソフトの「マカフィー」ブランド終了を決断したことについて、お騒がせ創業者のジョン・マカフィー氏は満足していると語った。マカフィー幹部も「創業者の悪ふざけに対応しなくて済む」と歓迎。(ロイター)

 お騒がせ大富豪のジョン・マカフィー氏は、米Intelが同社のセキュリティ製品のブランドから自分の名前を消すことに満足していると語った。マカフィー氏は、Intelが77億ドルで買収したセキュリティ企業McAfeeの創業者だ。

 Intelのブライアン・クルザニッチCEOは1月6日、2014 International CESの基調講演で、同社のセキュリティサービスのブランドをMcAfeeから「Intel Security」に変更すると発表した

 マカフィー氏は7日、電話でのインタビューに答え、「私はずっと、ブランド名から私の名前を消すか、製品を改善するようIntelに懇願してきた」と語った。Intelがブランド名を変更することは予期できないことではなかったが、同氏はIntelのこの決断の理由についての推測は述べなかった。

 マカフィー氏は昨年6月、かつて自身が1980年代に立ち上げた企業の製品の品質を攻撃する荒唐無稽な動画を公開した。同氏はこの動画の中で、McAfee製品の顧客から頻繁に苦情のメールを受け取ると語っている。McAfeeのソフトウェアでPCがパフォーマンスが落ち、アンインストールしにくいというのだ。

 Intelは同社のセキュリティソフトの品質に対する攻撃は“ばかげており”、無益だと繰り返し語っている。

 McAfeeのマイケル・フェイCTO(最高技術責任者)は7日、マカフィー氏の動画については心配していないと語った。同社の顧客はマカフィー氏が20年前から同社にかかわりなくなっていることを知っているからという。

 「誰もが、マカフィー氏が笑いをとろうと冗談を言っていることに気付いている。あの動画を真面目に受け取る顧客はいない。われわれはまったくプレッシャーを感じていない」(フェイ氏)

 とはいえ、Intelがブランド名にマカフィー氏の名前を使わなくなれば、同氏の悪ふざけを無視できるようになるのは助かるとフェイ氏は語った。

 「社員の1人として、マカフィー氏の悪ふざけに対応しなくて済むようになるのはうれしい」とフェイ氏。

 IntelがMcAfeeのブランドを保持するかどうかという疑問が最初に浮上したのは、マカフィー氏が2012年末に中米のベリーズで隣人の男性を殺害した容疑をかけられて出国した時だった。同氏はこの容疑を否定している。

 マカフィー氏は2012年12月に米国に帰国し、現在は“米国家安全保障局(NSA)も侵入できない”プライベートネットワークを構築できるというガジェット「D-CENTRAL」を開発中だ。

 マカフィー氏はMcAfee製品を攻撃する動画の中で、PCに発砲したり半裸になって複数の若い女性に撫で回されたりしている。

 同氏はこれを、メディアが自分を変人として偏った描写をすることに対する皮肉だと語った。

 Intelがブランド名からマカフィー氏の名前を消したことをどう思うか尋ねると同氏は「私は私だ。申し訳ないが私は危険と隣り合わせの生き方をしており、自分の人生を楽しんでいるし、人が自分のことをどう思おうと知ったことではない。ソフトウェアに自分の名前がついていることを残念に思うよ」と答えた。

マカフィーといえば、ノートン、ウィルスバスターと並ぶセキュリティソフトのブランドです。マカフィー社は2011年でIntelに買収され、現在はIntelの子会社となっています。

やっぱりマカフィーの創業者・マカフィー氏の騒動が原因なんですね…。マカフィー氏が騒動を起こすたびにすでに無関係となっているマカフィーにも傷がついたでしょう。

Intelといえば、世界最大の半導体メーカーで、CPU(中央演算処理装置)で有名です。セキュリティソフトでもIntelのブランドが生かせるかどうか注目です。半導体やCPUでは高い知名度を持っていますが、セキュリティ分野では事実上新参者に近いですからね…。

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